「ランディングページ制作をWEB会社に依頼したいけど、何にいくらかかるかが分からないので不安…」という人はたくさんいると思います。
ランディングページは、制作会社が発注を受けてからオーダーメイドで制作する、いわゆる「受注生産方式」。個々の案件によってかかる費用が異なるので、WEB制作会社のホームページを見ても「費用について、詳しくはお問い合わせください」と書かれていることがほとんどです。
しかし業界に長くいる弊社の実感では、制作会社の取り組みスタンスやビジネスモデルによって、ランディングページの費用をいくつかの価格帯に大別することが可能です。
そこでこの記事では、おおよその目安になる依頼内容ごとの費用感と予算別の会社の選び方について紹介したいと思います。
ランディングページの費用は制作会社によって4つのパターンに分かれる
ランディングページの費用は、大きく分けて4つの価格帯に分けることができます（下表）。
制作会社の特徴や取り組みスタンスが、ランディングページの費用にそのまま反映されているところに注目してください。
ランディングページの費用相場と制作会社の特徴
これから4つの価格帯それぞれについて、制作会社の特徴、依頼できることなどを具体的に解説していきたいと思います。
【15万円】ランディングページを発注する側が掲載内容を考え、文章も作成する
大体の目安として15万円ぐらいで制作を請け負ってくれる会社は、短時間で素早くデザインを作り上げるテンプレートやノウハウを有しており、それらを強みにビジネスを展開しています。
掲載内容の企画や写真およびテキスト文章の作成は、ランディングページを依頼する側の担当。制作会社はもらったデータをテンプレートに流し込んでデザインを組み上げるだけというやり方が特徴的です。
ランディングページを文字通り「作る」ことに特化しているサービスと言えます。
【制作費用15万円～】制作会社の特徴と発注側の対応負荷
WEB制作の現場では、制作コストのほとんどが人件費です。労働集約型なので人が動けば動くほど費用がかかり、そのコストがランディングページの価格に上乗せされます。
価格が安いということは、それだけ制作会社の人件費がかかっていないということ。必要な作業を依頼主の負担にしたり、デザインやコーディングをテンプレート化して流用したりすることでコスト削減を実施しています。
また、フリーランスの場合は、これぐらいの価格で依頼できる方もいらっしゃいます。依頼者側が経験豊富であれば使いこなせると思いますが、制作の経験が少ない方にはお勧めではありません。
メリットは価格と納期。デメリットはランディングページの質と作業負荷
格安のランディングページ制作サービスは、発注コストを抑えられるのに加えて短納期での制作が可能です。ある程度デザインの仕様が決まっているので、ランディングページを早く仕上げてもらえます。
一方でデメリットは、デザインの自由度が低いところです。豊富なデザインパターンを用意しているところもあるので、イメージ通りのデザインにならないわけではありませんが、フルオーダーメイドでゼロからデザインをつくってくれるところには敵いません。
また、ランディングページの質や効果は、デザインだけでなく企画や構成案をどう作り上げるかに大きく左右されます。その大事なところを発注側で考えないといけないため、効果的なランディングページをつくりあげるのは難易度が高いと言えます。
弊社でも「安く作れたのはよかったけど、全く効果が出ていない」という相談を受けることは、決して珍しくありません。
さらに発注側の作業量が多く、作業負荷が重くなってしまうというデメリットもあります。ランディングページの制作に追われて本業に集中できなくなることがないように注意が必要です。
【30万円】ライティングページの構成を提案してもらえる。執筆の代行も一部可能
ファーストビューやキャッチコピー、ボディコピー、クロージングコピー等、ランディングページを作る際に検討しないといけない項目は様々ですが、30万円の価格帯になると、これらの項目について制作会社が代わりに考え、提案してくれるようになります。
専門家の知恵やマンパワーを利用すると、コンテンツの質を高めたり、本業に時間を割くことができたりするので、格安サービスに比べて発注側の負担は軽くなります。
一方で、ランディングページの構成や情報の配置については一任できるものの、写真やテキスト文章などの素材は、発注側でつくって提出しなければなりません。この点については格安サービスと同様です。
執筆を一部代行してもらえることもありますが、どうしても素材を準備できない場合などに限られます。基本的には発注側で用意したものを採用し、ゼロから文章をつくることはしてくれません。
素材を提出した後は、適宜内容を修正・追加して、良いものに仕上げてもらえます。
【制作費用30万円～】制作会社の特徴と発注側の対応負荷
また、テンプレートではなく、一からデザインを作ってもらえるのもこの価格帯の特徴です。
注意点として、予算内でつくれる表現の幅は制作会社によって異なるので、デザインにこだわりたい場合はデザイン実績が豊富な会社やデザインを内製化している会社を選ぶようにしましょう。比較的柔軟に要望を聞いてもらいやすいはずです。
【50万円】競合調査からランディングページの構成・文章作成までワンストップで依頼可能
50万円の価格帯になると、より戦略的なランディングページ制作が可能になります。
市場・競合調査や強みの分析、ターゲットの設定などのマーケティング活動を包括的にサポートしてもらえ、成果を上げるために必要なアドバイスを専門家の立場から随時提供してもらえます。
また、発注する側がやることは、必要な情報が載っている資料の提出のみ。ホームページや会社案内パンフレット、商品・サービスのカタログやチラシを用意すれば、あとは制作会社のほうで文章をつくってもらえます。
ちなみに弊社は、主にこの価格帯でランディングページの制作を請け負っています。
【制作費用50万円～】制作会社の特徴と発注側の対応負荷
30万円の価格帯との違いは、より俯瞰的な視点で戦略を練ってもらえる点です。
ランディングページ単位でものを考えるのではなく、業界や市場という視点で企業やサービスを捉え、商品を長期的に販売する、もしくはブランディングを行うという観点に立って、ランディングページの目的や達成目標を設定し、制作に取り組んでもらえます。
予算が50万円を超えると、ランディングページを「作る」ことに加え、より上流工程の「企画する」ことに制作会社のマンパワーを割けるようになるからです。
マーケティングの戦略パートナーを雇う感覚に近くなる
効果の出るランディングページには、よく練られたマーケティング戦略が存在します。
弊社がこれまで手掛けてきた600を超える案件のうち、売上を数倍にしたランディングページやCVRを大幅に改善したケースに共通する成功の要因は、デザインやコピーライティングだけでなく、その根幹を支えるマーケティング戦略にあります。
そのため弊社では、事前の打合せやヒアリングにしっかり時間を割き、ランディングページについてだけでなく、会社のビジョンやお客様が達成したい戦略目標などについて理解を深めます。そして内容をマーケティング戦略に落とし込んだうえでランディングページの企画や制作に取り組んでいます。
ランディングページの制作を請け負う会社ではありますが、マーケティング戦略について専門的なアドバイスや分析を行うパートナーとしてお客様に関わり、サービスを提供することを大切に考えています。
50万円の価格帯になると、弊社のような形で、上流工程のマーケティング戦略の立案からサポートをしてもらえるようになります。
参考までに、弊社で手掛けているランディングページの制作工程を紹介しておきます。
ランディングページの制作工程
【100万円～】階層型ランディングページの制作や動的プログラムの実装など、徹底的に作り込める
ここから先は、どれだけコンテンツをリッチに作りこむかによって費用が大きく変わります。
例えば、動的プログラムやアニメーションを盛り込んだランディングページや複数ページで構成される、ホームページに近い階層型のランディングページをつくる場合は、デザインやプログラミングに相応の人手がかかります。
さらに写真撮影や取材の実施、画像素材の購入など、掲載する情報の質にも徹底的にこだわるなら、その分の費用も上乗せされます。
どこまで費用をかければ費用対効果が良くなるかの判断は簡単ではありませんが、最適なソリューションを予算別に提案してもらうこともできるので、専門家のアドバイスを受けながらしっかりプランを検討することができます。
【制作費用100万円～】制作会社の特徴と発注側の対応負荷
サービス内容はランディングページの制作にとどまらない
費用が100万円を超えると、マーケティング戦略の立案やコンテンツの制作に加えて、インターネット広告媒体への出稿やブランディングなども絡めた幅広いソリューションを提案・実行してもらうことが可能になります。
予算規模が大きくなると専属のプロジェクトチームを編成してもらえるので、大々的なマーケティングキャンペーンの実施や複数ランディングページの同時制作、運用型広告の管理など、人的リソースが充実していないと出来ないような広告施策を実行することもできます。
しかしプロジェクトの規模が大きくなると頻繁に打合せが必要になったり、確認が必要となる資料やクリエイティブの量が多くなったりするので、依頼内容が多くなればなるほど発注側の負担も大きくなることに注意が必要です。
予算と希望に合った制作会社を選びましょう
世の中には非常にたくさんのWEB制作会社があるので、その中から自社に合ったところを選ぶのはそう簡単なことではありませんが、長く付き合っていけそうな会社を見つけることができれば、中・長期的な目線でパートナーシップを結び、ビジネスを力強く推進していくことができます。
弊社は現在、全国のお客様と取引があり、オンラインでの相談にも無料で対応しております。ランディングページ制作でお困りの際は、ぜひお声がけください。
